学科紹介 日中医療通訳コース

日中医療通訳コース

医療通訳士として医療現場で即戦力になるスキルと資格を身につける。

日本に定住している外国人や、メディカルツーリズムによる訪日人口の増加などで、医療機関を訪れる外国人が増えています。特に中国人の患者数は増加し続けており、中国語を話せる医療従事者の需要が年々高まっています。現場の実情に即した実践的なカリキュラムで、医師と患者をつなぐ医療通訳資格と医療事務の資格取得を目指します。

目指す資格

● 医療通訳技能認定試験 ● 医療情報事務士 ● 美容通訳士
● 医師事務作業補助技能認定試験(ドクターズクラーク®) ● ビジネス実務マナー検定 ● 日本語能力試験N1

コースの目的

医師と患者の円滑なコミュニケーションをサポート。

近年、「医療観光の強化」を掲げた日本政府の新成長戦略や、2020年の東京オリンピックに向け、来日外国人患者数は更に増加し、医療の国際化が進むと考えられます。それに伴い、医療現場で日本人医師と外国人患者とのコミュニケーションをスムーズに繋げる医療通訳士への期待が高まっています。 医療現場からのニーズに応え、TBLでは全国の専門学校に先駆け、2014年に日中医療通訳士コースを開設しました。医療知識と異文化理解を習得し、医療通訳士を目指します。 当コースの授業は日本語と中国語両方で行います。教科書だけではなく、メディア教材や人体図なども使って分かりやすく学び、医療通訳者が必要な医学的知識を身に付けます。また、実習教材を用いたロールプレイングや、インターンシップなど実践的で医療現場の実態に即した学びで理解を深めます。その他、医療機関で働くための基礎知識として医療事務の知識やビジネスマナーなど、即戦力になるための知識を身につけます。 学生達と共に楽しみながら奥深い医療通訳の授業を進めていきます。不安を抱える患者を安心させられるような、信頼ある医療通訳士を目指しましょう。


 

王 崇新 先生
■ 医療知識/医療通訳 担当
中国天津医科大学大学院医学部卒業後、天津医科大学病院小児科の医師として11年間従事。
1999年来日、順天堂大学院で教鞭を取る。順天堂大学医学博士号取得。

日中医療通訳コース3つの柱

TBL-日中医療通訳コース 3つの柱

【基礎から学ぶ医療知識】
身体や病気についての日中両方の語彙を学び、そこから医療現場における通訳のロールプレイ練習を繰り返し行います。また医療通訳士としての心構えや、社会における役割などについても学びます。2年前期終了時に、医療通訳士技能検定試験を受験し合格を目指します。

【メディカルクラークとしての業務を学ぶ】
医療機関において通訳業務が日常的にずっとあるわけではありません。そのため、普段はメディカルクラークとして受付や会計業務が行えるよう、医療保険制度や患者接遇マナー、医療費算定方法など、医療事務の資格試験合格に向けた学習を行います。

【日本の医療現場が求めるサービスを学ぶ】
病院事務や医療通訳士として患者さんと接する機会が多く、病院の顔ともなる事務スタッフは、日本独自の医療現場でのサービスを学び、接遇するスキルが必要です。

コースの流れ

TBL-日中医療通訳コース

カリキュラム

授業名 必・選 1年 2年
前期 後期 前期 後期
医療通訳基礎 2 2
医療英語 1 1 1 1
ビジネスコンピューティング 1 1 1 1
表現研究 1 1
文書理解 1 1
日本事情 1 1
キャリアデザイン 1 1 1 1
ビジネスマナー 1 1 1 1
医療知識基礎 4 4
医療事務 2 2
医療知識応用 4 4
医療通訳応用 2 2
医療翻訳 2
医療会計 2
医療ツアー 1
ビジネスコミュニケーション 1 1
美容通訳 1
コミュニケーション 1 1

▼ 科目紹介(一部)

医療通訳基礎/ 応用 患者目線の通訳の基本を身につける。
通訳として必要な基本的なスキルはもちろん、異文化の中で不安を抱えた患者に対してどう接すれば安心して診療を受けられるかといったホスピタリティも併せて学んでいきます。
医療知識基礎 医療知識の基礎理解は、通訳の必須条件。
生物学的な体の理解や、病気の理解、患者の心のケアについても学びます。これらの知識は、通訳においてその表現を左右する大事な要素となります。
医療ツアー/ 美容通訳 医療ツアーのトレンドを学ぶ。
人間ドックや美容整形を受けるツアーが中国や台湾からの観光客のトレンドとなっています。これらのツアー運営に関する知識を学ぶことで卒業後の進路選択の幅が広がります。

▼ 1年次の時間割(例)

1時限 8:50〜10:20 医療事務基礎 日本事情 医療知識基礎 異文化
コミュニケーション
2時限 10:30〜12:00 医療知識基礎 ビジネス
コンピューティング
医療知識基礎 医療通訳士入門
12:00〜13:00
Lunch Time
3時限 13:00〜14:30 医療通訳基礎 キャリア
デザイン
医療知識基礎 ビジネスマナー
4時限 14:40〜16:10 表現研究 文書理解 医療知識基礎

▼ 2年次の時間割(例)

1時限 8:50〜10:20 医療会計 医療知識応用 キャリア
デザイン
コミュニケーション
2時限 10:30〜12:00 医療会計 医療知識応用 ビジネスマナー ビジネス
コミュニケーション
ビジネス
コンピューティング
12:00〜13:00
Lunch Time
3時限 13:00〜14:30 医療通訳応用 医療知識応用 医療ツアー/
美容通訳
4時限 14:40〜16:10 医療通訳応用 医療知識応用 医療英語

※カリキュラム、時間割は授業内容を充実させるため変更する場合があります。 ※授業は90分で1コマ、間に10分休憩です。

インターンシップ

実際の医療現場での通訳を体験し、さらに深く学ぶ。

日中医療通訳コースでは、実際の医療現場でのインターンシップを行います(有料・希望者のみ)。普段の授業で学んだ医療の知識を実際の病院の現場で実践します。インターンシップでは実際の中国人患者さんの問診の通訳、人間ドックの検査説明、検査結果の説明等を行います。インターンシップ中はその他、様々な検査や検査結果の作成の見学、疑問点についての質疑応答等もでき、医療通訳士の貴重な現場体験ができます。

インターンシップ受入先からのメッセージ

実習を通じて、学んだ医学知識がどのように生かされているかを知ってほしい。

私が初めて手にした医学の専門書は「組織学」のものでしたが、そのときの感動は今でも覚えています。専門の勉強ができるといううれしさで、本の余白に調べたことをどんどん書きこんでは読み返していました。
しかし、卒業して実際医師になってみると、仕事の際に必要な勉強とは必ずしも同じではありませんでした。基礎的な医学知識として重要なことと、臨床の中で重要な基礎的な医学知識とは違います。私が学生さんに実習に来ていただきたいのは、本で勉強したことが、どのように仕事の中で生かされているかを知っていただきたいからなのです。実習を経験したあとで、教科書を読みなおしてみると、ずっと生き生きとした医学に感じられるはずです。
実習とは別に、実際の病院に勤務する医師の立場から知ってほしいことを伝えられるように、新たなテキストの作成にも挑戦しています。医師が外来診療で患者さんの訴えから何を考えているのか、検査をどう評価するのか、結果をどう説明するのか。それらの点を医学知識の暗記としてではなく、ストーリーとして理解できるようにしたいと思っています。外国からいらした方も不安なく医療が受けられるよう、一緒に勉強していきましょう。

井上 博睦 氏
国立国際医療研究センター
人間ドックセンター
副センター長

卒業生の声

中国語だけでなく、英語も韓国語も勉強して、 もっと多くの患者さんの助けになりたい。

普段は、患者情報登録、保険証確認、救外受付、レセプト点検、応急計算、電話対応等、医療事務全般を幅広く担当しています。中国人の患者さんが来院した際には医療通訳としてサポートします。医療事務でも通訳でも、TBLの授業で習った医療に関する専門用語や、ビジネスマナーや異文化理解の知識がとても役に立っています。患者さんの助けになったと実感できる充実した毎日を過ごしています。
私の勤める三井記念病院は、医療の質と安全において国際標準を満たすと認められ、2016年JCIの認定病院になりました。2020年の東京オリンピックに向け、外国人の患者さんは更に増加するでしょう。中国人だけでなく、他の国の患者さんも案内できるように英語と韓国語も勉強したいと思っています。

TBL-日中医療通訳コース

李 哲鑫さん(中国出身)
社会福祉法人三井記念病院 勤務(医療事務・通訳)
国際コミュニケーション学科 2016年3月卒業