海外大学編入学レポート ミドルセックス大編入学1年目を振り返る④~インターンシップ編~
こんにちは、カエル(プロフィールはコチラ)です。前回は留学先での授業以外での過ごし方についてお伝えしました。(前回の内容はコチラ)
今回は留学先でのインターンシップをテーマに体験談をお伝えします。
今回のレポートを読むことで、海外で働くイメージがよりクリアになると思います。
海外就職を目指す方は、ぜひ今回のレポートを読んで、今後の勉強のモチベーションにしてもらえると嬉しいです。
※今回のインタビューはインターンシップ中に取材を行った関係で、インタビューでの発言がインターン進行中の表現となっていることをご了解ください。

北マケドニアのリゾート地でインターンシップ
本多先輩は夏の期間、ギリシャの北に位置する北マケドニアという国でマーケティング業務のインターンシップを3ヶ月程度行いました。
インターンに行った場所は北マケドニアのリゾート地で、夏には観光客でにぎわいます。
そのリゾート地には大きな湖があり、その湖沿いのビーチでは、様々な夏のアクティビティが楽しめます。しかも、物価がイギリスと比較して大変リーゾナブルで、無給でインターンをする学生としては、最高の環境です。
―では、インターンシップについて聞いていきます。今回のインターンシップは、メールが来て、それに応募したのですよね?
「そうですね。」
―どういう業務をしている会社ですか?
「主に、グラフィックデザインをやっていて、動画編集とか、プログラミングとかもやっています。」
―先輩が関わっているのはどういう業務ですか?
「僕はマーケティングをやっていて、大学ではそれを専攻していることもあって応募しました。デジタルマーケティングという、WEBサイトの管理だったり、WEB広告を出稿したり、WEB上でのマーケティングに関わっています。」
―もう少し詳しく教えてもらえますか?
「まず、そこの会社のホームページがあるのですけど、そのホームページの管理だったり、SEOというウェブサイト内をどんどん良くしていって、Google側から見つけられやすくする作業だったりします。
Googleには良いウェブサイトだという基準がいくつもあって、その基準にどれだけ近づけるようにするのかっていう業務と、
あとは、Googleで検索すると、最上部の1,2個は広告で、お金を払って上位に表示させているのですけど、そういう業務もやらせてもらっています。
例えば、Googleで「マケドニア」って検索された時に、最上部にどれだけ表示させられるのかという、そういう業務をずっとやっています。」
―難しそうですね。
「そうだけど、一応マーケティングを専門でやっていたので。だからそういうことを任せてもらっています。」
―じゃあ大学で学んできたことが結構役に立った感じですか?
「そうですね。大学でちょうどデジタルマーケティングっていう科目を去年取っていて、そこでやっていたことをベースとして、資格も簡単にとれましたし、インターンもいろいろと応用しています。」
―結構学んだことが使えるのですね。
「マーケティングって言ってもすごい範囲が広くて、自分もどの辺の部署に行こうか迷っていた時に、今回仕事をもらって、デジタルマーケティングっていいなって思いました。
実際大学でも習ったし、じゃあ試験もあるのだったら資格も取りに行こうって感じで、結構自分の将来やりたいことがだんだんと決まってきたって感じですね。」
―次はこの経験を生かして就活をやっていこうかなって感じですか?
「そうですね。」
―すごくいい経験になっていますね。

インターンシップのために準備したこと
―インターンに行くにあたって、何か準備したことはありましたか?
「準備はあまりできていないけど、Googleの資格は取りました。デジタルマーケティングっていう、資格があって、それを2つ取りました。インターンと並行して資格の勉強もして、この間二つ受かったって感じです。」
―難しかったですか?
「マーケティングの基本だから、そんなには難しくはなかったです。」
―結構役に立ちますか?
「今後の就職活動では使っていきたいなと思っています。実用的な資格で、しかも無料で、1か月くらい勉強して取りました。」
―インターンで学んだ業務はありますか?
「Googleアナリティクスっていう、ウェブサイトとかの人の出入りとか、サイトでビジターの人たちはどんな事をするのかを分析できるツールがあって、その資格も取ったのですが、
資格の勉強だけだったら実用的なことはわかりませんでした。でも、それを実際にビジネスで使っているから、それはよかったなって思っています。
あとは、エクセルとか。こういう風に会社で使われているのだなっていうのが知れて、もともと知識がほぼなかったので、なるほどねって学びが多かったです。結構実践的な使い方を知れたのはよかったですね。」
―エクセルとかも使うのですね。難しいですよね。
「いや、データ入力だけだったので僕の作業はそこまで難しくはなかったのだけれど、そのシートを作る人たちが凄いなって思って、こういう風に作っているのだなって学びましたね。
例えばあるセルにデータを入力すると他のセルも自動的にデータが反映されていく便利なシートがあり、そういう基礎とか仕組みをそもそも前の段階で作っているから、そのシートを作っている人たちは凄いなって思ったのです。
こういう実務的な経験を積んで、基本的なビジネスのやり方は学べたと思います。」
―インターンしていて、難しいと感じた業務はありますか?
「基本的に簡単な業務しかなかったから、難しいことはなかったですね。」
インターンシップでの失敗体験、お役立ち体験
―大きな失敗などはされましたか?
「そんなに大きな失敗はしてなくて、本当に小さなケアレスミスとかは一日2,3回くらいはやっています。小さなミスも良くないけど、まだ許してもらえています。
ただ、スカイプで仕事のやり取りしているのですが、スカイプのメッセージをあまり見ていなくて怒られたことはあります。確認ミスが結構課題ですね。」
―それは確認しなきゃだめですよね。他に何か反省点はありますか?後悔とか、もう少しこうしておけばよかったなってこととか。
「もう少しエクセルを学んでおけばよかったなとも思うけど、どうなのかな?勉強しておくべきだったのかどうか。インターンシップが勉強だと思うので。
でも、インターンをきっかけに、ちょっと勉強しようかなって思っています。エクセルとかマーケティングスキルとか。」
―自分がマーケティングの知識を持って、会社に役に立てていると思うことはありますか?
「例えば、会社の人はウェブサイトを作るのはうまくて、こういうデザインにしたい、こういう配置にしたいとか、全体的なレイアウトを考えるのはうまいのですが、それをGoogleの基準に近づけることがあまりできていないので、
僕はいろいろキーワードを入れたりとか、写真のファイルの名前をちゃんと、例えばこれは海の写真です、みたいな感じでテキストを入れたりとか、オートテキストという、写真が見えない人のために読み上げる機能とか、いろいろいじったりして、なるべくGoogleの基準に近づけるっていうのを必死に頑張って実践しています。
全部が全部些細な作業なのですけど、そのスモールステップを積み重ねていって、検索順位が上がっていく感じなので。」

インターン先での人間関係
―会社での人間関係はどうですか?
「やっぱり、海外らしいなって思ったのは、対等な関係です。もちろん役職的には立場はいろいろあるのだけど、話す内容とかしっかり意見を言うっていう場合は対等だから、そこはすごく良いです。
まあ、日本人のCEOとははっきりと上下関係がありますけど、他のマケドニアの人たちとは、ほぼ横一列で仲も良いし、気を使う必要もないから、そこはすごく海外らしいなって思っています。」
―意見を出し合う場でも北マケドニアの人たちがいる場所でしていますか?
「それもありました。なんかミーティングみたいな場所で今週はこうだったとか、ここ直していった方がいいよって感じのミーティングはありました。」
―そこでも対等に意見が出せたのですか?
「僕はあまり出さなかったけど、出せる雰囲気ではありました。グラフィックの方でこういうのはどうですか?みたいな意見を言っていました。」
―そういうところも魅力的ですか?外国人と働くことは
「僕はそっちの方がいいって思いました。でも逆に意見を出さないと、この人使えないなって思われたりすることはあると思うから、やっぱ実力主義だなって思ったりもしましたね。」

北マケドニアでの思い出
―北マケドニアは北マケドニア語があるのですか?
「そうですね。マケドニア語です。」
―何か覚えましたか?
「こんにちはとか、ありがとうとか、じゃあねとかは覚えました。基本的な挨拶とか。あと、結構現地の友だちもできて、その人たちに教わったりしましたね。」
―現地の友だちはどこで作りましたか?
「僕、めちゃめちゃ現地の人に話かけられるのですよ。道歩いていたら、どこから来たの?とか、元気?とか話しかけられるのですけど、それで会話して電話番号だったり、インスタ聞かれたりして。
後は、夏フェスみたいなイベントがオフリド(都市の名前)であった時はすごかったですね。もういろんな人から話しかけられました。どっから来たの??ちょっとした有名人みたいな感じで。」
―それはなぜですか?
「たぶん、そこではアジア人が珍しくて、アジアの国が好きな人もある程度いたからだと思います。そういう人たちに結構話しかけられたりしました。
一度、洋服屋さんに入ったら店員さんに「私K-POPめちゃめちゃ好きなので」って話をされて、「そうなのだー」って反応したら、そこから会話が発展して連絡先交換、みたいなことも結構ありました。
一緒に遊びに行ったりとか、いろいろ誘ってくれたりとかしましたね。」
―じゃあ人間関係では困っていないのですね。
「そうですね。全然困っていないですね。」
―かなり満喫していますね。
「やっぱり英語ができる海外って、すごい楽しいなって感じています。友だちもたくさんできるし。」
―街で英語が通じないこともありますか?
「それはもちろん。ジェスチャーで必死に伝えたり、あとは近くにいた人で英語がしゃべれる人がいたら結構助けてくれたりしました。」
―優しいですね。人があったかい。
「そうなのですよ。マケドニアの人ってすごく優しい。僕はいろんな国に行ったりしてきましたけど、アジア人は受け入れられてないっていう雰囲気の場所も結構ありました。
マケドニアの人はそういうこともなくて、すごく温かい。特に今いる街は、すごい温かさを感じますね。やっぱ人が良いのが一番です。」
―街の雰囲気は明るいですか?
「そうですね。ここは小さい街だから、自然がかなり豊かで、丘とか山とか、湖とか自然が多くて、人もめちゃめちゃ話しかけてくるし、子どもとかもすごくて、ハーイみたいな感じで寄って来てくれたりもするし。雰囲気はめちゃくちゃいいなって感じです。」
―最後に何か伝えたいことはありますか?
「北マケドニアめちゃめちゃおすすめなので、絶対来た方がいいです。一つ問題点を挙げるとすると、みんな若くて高校生だったり、二十歳よりも下の人たちが多かったりして、あんまり同世代の人がいません。
というのも、同じ世代の若者は首都とか違う町の大学とかに行っているから、だからこの町には若い人しかいないのです。ここに来て、高校生の友だちがめちゃくちゃ増えました。
観光地だから美味しいお店も結構あって、しかも湖の真横にあるレストランとか、お洒落で雰囲気あって、値段も安い。高級そうなレストランでも一人千円程度で食べられるし、すごく良いですよ、本当に。」
―行きたいな〜
「絶対来た方がいいですよ。僕も、五年後くらいにもう一回来たいと思っていますもん。」
―観光ならどのくらいの期間が良いですか?
「そうですね。一週間あれば十分って感じです。」
―実は今回は彼女も遊びに来ていたとか?
「めちゃくちゃ楽しんでいましたね(笑)。でも、帰りの飛行機のトラブルがあって、最後はバタバタしたのだけど、まあ楽しんでいましたね。」
―いい街で良かったですね。すごい充実したインターンシップライフ!
「ですです(^^)v」
編集後記
海外でのインターンシップ体験レポートはいかがでしたでしょうか?
カエルも2年生になって、国内でインターンシップを経験しました。日本でマーケティングのインターンを探すと、ほとんどがデジタルマーケティングの求人で、今それだけこの分野の人材が必要とされていることがわかります。
それを英語でコミュニケーションしながら挑戦する本多先輩は、ほんとうに尊敬しかありません。
それに加えて、カエルが今回インタビューして印象に残ったことは日本と海外での働き方の違いです。
日本での働き方では、残業は普通にある印象でした。でも海外ではそれは逆で、時間になったらさっさと帰宅する。なんとなく知ってはいましたが、今回インタビューして、それはほんとうなんだなと実感しました。
カエルは海外の働き方の方が、仕事とプライベートとメリハリがあってよいなと思いましたし、今後は時間のメリハリを意識した生活を実践してみたいと思います。
さて、今回のレポートで海外大学編入学のシリーズは終了となります。連載にお付き合いいただいた方には、心からお礼申し上げます。海外大学編入学に関心ある方はぜひ一度、説明会にご参加ください。
カエルは、また何かのかたちで投稿をすることもあるかもしれません。今後も留学も含めたグローバル体験をエンジョイし続けていきたいと思います。(カエル)