TBLが育てる「選ぶ力」について|TBL校長からのメッセージ
こんにちは。
東京ビジネス外語カレッジ(TBL)校長の小林です。
ゴールデンウィークも明け、学校やお仕事など、少しずつ日常が戻ってきた頃でしょうか。
新学期にも慣れてきたこの時期、進路について考え始めた高校生や、その姿を見守る保護者の方から、こんな声を耳にします。
「将来なにをしたいのか、まだよくわからない」
「選択肢が多すぎて、何を基準に選べばいいか迷う」
「本当にこれでいいのか、自信が持てない」
ですが、私は思います。
こうして迷っているということ自体が、実はとても良い兆しなのだと。
なぜなら、“自分の意志で選びたい”という気持ちが芽生えている証拠だからです。
「選ぶ力」は、これからの社会を生き抜くための土台

TBLでは、学力や知識だけでなく、
**「選ぶ力」**を育てることを教育の柱のひとつに据えています。
進学、就職、仕事、人間関係、ライフスタイル──
これからの社会では、あらゆる場面で「自分で選ぶ力」が求められます。
そしてこの力は、これからAIが当たり前になる時代においてこそ、
人間が発揮できるもっとも本質的な力でもあります。
AIが情報を与えてくれても、
何を信じ、何を選び、どう生きていくかは、私たち自身が決めることだからです。
「選ぶ力」は“選ばれる側”から“選ぶ側”へ立つ力
TBLが定義する「選ぶ力」は、
与えられた選択肢から選ぶだけの“受け身の力”ではありません。
それは、“選ばれる側”から“選ぶ側”に回る力。
自分自身を成長させ、魅力を高め、自らの可能性をひらいていく力です。
- 他人に選ばれるのを待つのではなく、自分から機会をつかみにいく
- 「どうせ無理」ではなく、「どうすればできるか」を考える
- その時々の選択が、自分の未来を切り拓いていく
TBLでは、そんな“人生の主導権を取り戻す力”を、育てていきたいと思っています。
TBLが育てる「選ぶ力」8つの構成要素

TBLでは、選ぶ力を次の8つの視点に分解し、日々の授業や活動の中で育んでいます。
① 反応を選ぶ力(=主体性)
他人の言動や環境に振り回されず、**自分の感情・行動を“自分で選ぶ”**力。
たとえば、イラッとした時に、反射的に言い返すのではなく、
一呼吸おいて冷静に対処する。
その選択こそが、“本当の自由”を生みます。
② 情報を集める力(=リサーチ力)
正しい判断の土台は、「正しい情報を持っていること」。
TBLでは、社会・他者・顧客への深い理解を持つ力を重視します。
進学先や職場を「自分で調べ、比べ、選べる」ようになることが、
大きな自信へとつながります。
③ 自分を知る力(=自己理解)
強みや価値観、性格的傾向など、自分という“素材”を正しく知ることが、納得のいく選択を可能にします。
たとえば、人前に出るよりもサポートが得意な人は、自分に合った職場やチーム環境を選ぶことができます。
④ 思考を整理する力(=思考力・共感力)
情報が多い時代だからこそ、
他人の意見や空気に流されず、複数の視点から整理し、冷静に判断する力が必要です。
多数決に流されず、自分なりの視点を持つこと。
対話を通じて“対立”ではなく“選択”ができる人に。
⑤ 成長につながる選択をする力(=習慣力・向上心)
目先の楽しさやラクさに流されず、未来の自分にとってプラスになる行動を選べる力。
たとえば、寝る前にスマホではなく本を手に取る。
その小さな選択が、大きな未来をつくります。
⑥ 目的から逆算する力(=ビジョン思考)
「今これをやるべきか?」ではなく、
「5年後の自分の目標に近づくために、今何を選ぶべきか?」と考える力です。
⑦ 自分をブランド化する力(=自己発信・差別化)
「選ばれる存在」になるために、好き・得意を磨き、自分を発信していく力。
今の時代、これは立派なキャリア形成の一部です。
⑧ 選択できる準備力(=余白・基盤づくり)
せっかくチャンスが来ても、“選べる状態”でなければ意味がありません。
TBLでは、経済・時間・人間関係などの土台づくりも選択力の一部と考えています。
留学のお誘いがあったとき、
費用やパスポートの準備があるかどうかで、人生が変わるかもしれません。
高校生のみなさん、そして保護者のみなさまへ
進路に迷っている高校生へ。
その“迷い”こそ、自分の人生を自分で選びたいという気持ちのあらわれです。
そして保護者のみなさまへ。
ぜひ、お子さまの“選びたい気持ち”に寄り添いながら、
ともに進路のことを考える時間をつくっていただけたらと思います。
最後に──正解を探すのではなく、納得できる選択を
大学・専門学校・就職・留学…。
どれを選ぶかより、“どう選ぶか”がその後の人生を大きく左右します。
だからこそTBLは、「選ぶ力」を育てる学校でありたい。
オープンキャンパスでは、TBLの学びや校風、在学生の雰囲気を体験していただけます。
「まだ決めきれない」というあなたへ。
TBLは、“自分で決められる力”を育てる場所です。
未来を、自分の手で選んでいく力を、一緒に育てていきましょう。
校長プロフィール
小林 司朗(こばやし しろう)
東京ビジネス外語カレッジ校長 / WEWORLDグループCOO/デンバー大学大学院(Daniel College of Business)会計学修士(Macc)・情報技術学修士(MSIT)/教育、経営、哲学を横断しながら、“人と社会のポテンシャル”を引き出すための仕組みづくりに取り組む。専門学校から企業・国家レベルにまで視野を広げ、「越境する学び」と「実践知の再設計」を軸に、次世代教育モデルの実装を目指している。
