海外大学編入学レポート ミドルセックス大編入学1年目を振り返る②~人間関係編~

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前回は大学での授業についての留学体験談をお伝えしました。

今回は大学での友人関係を中心に、留学体験談をお伝えします。

国内外を問わず、学生生活を充実させるためには、人間関係はとても大切な要素だと思います。特に語学力を伸ばすためには、人間関係がとても大事だということがこのレポートを読むと分かります。

今回のレポートを読んで、ぜひこれからの留学生活を成功させるためのポイントを掴み取ってください。

友だちづくりのはじめの一歩

―本多先輩はどのようにして英国で友だちを作りましたか?

「一番多いパターンが、友だちの友だちが友だちになるパターンです。英国ではよくあるのが、例えば

 

明日遊びに行こう⇒じゃあレストランに行こう

となったときに、

 

じゃあ友だち誘うわ⇒じゃあ僕も友だち誘うわ

といった流れで初めて会う人たちが大体5人から6人くらいで集まります。

そこで初めて出会って「はじめましてよろしく!」といった流れが多いです。あとは、ミートアップです。」

 

―ミートアップとは? 

「ミートアップとは、パブがあって、そこでみんなで一部屋貸し切って行うイベント。

日本語ミートアップというイベントに参加すると、そこには日本人とか日本語が好きな外国人たちが集まって、お酒を飲みながらみんなで会話を楽しみます。

1回に20,30人くらいが参加します。ミートアップは週1、2回やっていて、僕は結構参加してます。」

BBQパーティーで楽しむ本多先輩(最後列左から2番目)

―そうなんですね。最初の友だちは学校?寮?それともミートアップですか? 

「寮ですね。」

―友だちの年齢幅はありますか?

「だいたい20歳から30歳前後までの幅です。大体みんな20代かな。20代後半の人が多いと思います。」

―じゃあ、いわゆる高校卒業してすぐ来るって人のほうが少ないんですね?

「少ないですね。みんな何かしら普通に働いた経験があり、そういう人のほうが多いですね。 

だから日本人は、留学先では別に年齢は気にしなくていいと思います。逆に僕はすごく若いと思われていますね。

でも、英語だと敬語がないから、対等に話せるのはいいなって思っています。」

日本人の友だちはつくるべき?

―ちなみにお友だちはイギリス人ですか?

「いろんな国籍の人がいます。日本人の友だちは極力作りたくないと思っていて、だから基本的には現地の人か、同じ留学生とかですね。」

 

―日本人も結構いましたか?

「大学にはいませんが、日本語のミートアップには参加しているので、日本人の知り合いは結構います。でもほとんどの人がワーホリで、ワーホリって結局は海外でアルバイトをするだけだから、

あまり英語が話せない段階の人たちが多くて、そういう人たちと友だちになるのではなく、そこに来ている現地の人とかに話しかけて友だちを作るようにしています。」

―よく、留学に行ったら一切日本語を使わないようにする人もいますが、本多先輩はどうですか?

「僕は最初の語学留学は日本語ばかり使ってしまいました。フィリピンに語学留学したのですが、日本人とだけ交流していたので、授業以外は日本語しか使わなくて。そんな経験もしています。

でも、こちらで日本語を一切使わないようにするのは、すごくストレスなんですよね。

やはり、普段生活していると嫌なことだったりストレスだったりが溜まってくるんです。そのはけ口をどうしても作らないとダメなのですが、それが英語だと100%は伝わらない。

日本語と比べて60、70、80%しか伝わらないから、やっぱり日本語を話す人が一人はいたほうがいいと思います。

何でも言えるような友だちが。僕は一人そういう日本人がいて、その人はイタリアと日本のハーフなんだけど、その人とは仲が良くて、唯一よく遊びに行く日本人の友だちですね。」

―イギリスで出会った人ですか?

「そうです。だから、少し悟ったことは、作る、作らないのどっちかに振り切るのはあまりよくないという事ですね。

 僕は8:2くらいの割合で、英語で話す友だち、日本語で話す友だち、といった感じにしています。」

―その友だちには英語でしゃべるという選択肢はないですか? 

「その友だちに対しては結構両方使っていて、例えば、4人で行動しているときに、僕ら二人以外の残りの二人は英語しかわからないので、僕らもお互いに英語をつかいます。

でも、会話していると日本語と英語が混ざっていきます。普通に頭に思い浮かんだ言葉が日本語だったり、英語だったりするので、わざわざ日本語で言いたいなって思ったことを英語に変換するのがしんどいから、思い浮かんだ言語で話そうっていうことにしています。」

大学のクラスメートたちと

英会話力を磨くなら断然この方法で

―そういう風に自然体で話せるまでにどのくらいかかりましたか?

「真剣に勉強し始めたのが2年前くらいで、実はTBLに入って半年から一年くらい経ってそんな風に会話していました。TBLでは英語で話す留学生の友だちもできますからね。 

ちょっとチャラいかもしれないけど、やっぱり彼女彼氏を作るのが一番いい英会話の練習方法です。 

僕の場合、日本ではアメリカ人の彼女がいたんです。それで、その子とずっと英語で話していたら、英会話の能力が超伸びた、という感じでした。(笑)」

―それ本当だったんですね!よく聞きますけど

「はい。友だちでもいいんですけど、彼氏彼女のほうが絶対いいです。超伸びます。僕はそれで毎回伸ばしてきました。(笑)」

―英国ではどうなのですか?

「この間別れてしまいましたが、いました(笑)」

―それじゃ、英国でも伸びたということですね?

「そうですね。彼女は第二言語が英語だったのですが、同じくらいか、彼女の方がちょっと上くらいのレベルでした。しゃべる機会が圧倒的に増えるから、そこがすごくいいと思います。」

―アウトプットの機会がより増えるってことですね。 

「ほぼ毎日話すことになるし、電話もするし、圧倒的に会話の機会が増えます。作ったほうが短期間で伸びるので絶対におススメです! 

TBL2年生の時に、ハンガリーに交換留学した時にもお付き合いした子がいました。その時が一番伸びた実感があります。

何か、最初は英語をしゃべるときに、恥ずかしさってあると思います。でもそれが克服できるというか、全くそれを気にせずに話せるようになるんです。この心理的な効果は、日本人には絶大だと思います。」

―その時はどこの国籍の方だったのですか? 

「ネパール人でした。その子はほぼネイティブのきれいなイギリス英語でした。

その時は本当に全くしゃべれなくて、その子にほぼ教えてもらっていて、だから爆速で伸びたのだと思います。」

イギリス英語?アメリカ英語?

―本多先輩はイギリス英語ですか? 

「そうですね。ヨーロッパ圏は全部イギリス英語なので。

でも僕は、アメリカのほうがかっこいいなと思っています。

というのも、ドラマの『フレンズ』はニューヨークの英語で、僕はそこをメインに勉強してきたので、ニューヨークのアクセントのほうが一番聞きやすいと感じています。でも、イギリスに来たからにはイギリス英語を使うぞ、と思って頑張っています。 

イギリス英語はアメリカ英語より発音しやすいというか、イギリス英語は「r」の発音が落ちるんです。日本人ができない「r」ですね。

「 t 」もアメリカだと「 d 」の発音になったり、なくなったりするけど、英国はしっかり発音するから、そこは結構よいです。 

だから、しゃべりやすいと言えば、しゃべりやすいですね。」

―それだったら発音が多少悪くても、通じやすそうですね。

 「でも、その代わりに速いんです。

アメリカは結構リズムに乗っている感じを受けますが、イギリスは「ばばばばっ」て話してくるので、そこは音をとるのがきついところではありますね。」

 

―ヨーロッパに留学するならイギリス英語も少しは聞き取れるようになったほうがよさそうですね?

「英国のドラマとか映画を見るのが一番いいですね。」

 ―ハリーポッターとかですか?

「そうです。ハリーポッターは結構きれいなイギリス英語なので。

イギリス英語にもアクセントの違いがあって、ハーマイオニーとかは、上流階級の人が使うような英語。ハリーは一般的なイギリス英語かなという印象。ロンがちょっと砕けたようなアクセントで、結構聞き取るのが難しい。砕けた田舎っぽい感じの発音です。」

 

―それも聞き取れるようになって気づいた変化ですか?

「それもありますし、YouTubeのイギリスアクセントの違いの動画を見ていて、なるほど!と思って、ハリーポッターを見た時に、「あーそういうことか!確かに!」と思いました。」

―そうなのですね。ちなみに先生との関係はどうですか?質問をしに行ったりしますか?

「質問しに行くことはありますが、先生と仲良くなる、というまでの関係にはなっていないですね。」

 

―学生の中には先生と仲良くしている人もいるのですか?

「います。僕はまだちょっと引け目を感じていて、ちょっと教授が怖いと感じてしまうんです。それで、話しかけづらいです。」

―先生の雰囲気からしてですか?

「そうです。ちょっとチキってますね。(笑)」

―そうですよね。そんなに簡単ではないですよね。先生と仲良くなった方がいろんなこと教えてくれそうだなって思っていましたが。

「絶対そうだと思います。そうですし、学力を上げるために、自分も変えなきゃなと思っています。」

―また先生と仲良くなった暁には、先生と仲良くなる方法とかも、聞いてみたいですね。

 

カエルの取材後記

今回の取材では、留学先での人間関係にフォーカスしてみました。

留学してからだけでなく、留学前からもどんな人間関係をつくっていけば留学が充実するのか、を想像してもらえたでしょうか?

本多先輩は、これまでの学生経験、留学経験をフルに活かした留学先での人間関係を築いていて、今は楽しくかつ充実した留学生活を送っていることが伝わってきました。

 

これまでカエルは、恋人を作ると語学力が伸びる、と言うのはよく聞いていたのですが、本多先輩の実体験を聞くことで改めてそれが本当で、一番?効果的なんだなと実感したインタビューになりました。