海外経験を積みたい!キャリアアップしたい!いろいろ世界を見てまわりたい!
留学を決意する理由は人それぞれだと思いますが、やはり大前提として皆さんが目的とするのは「世界共通語である英語を身につけたい!」ではないでしょうか?
このシリーズでは「留学先で自信をもって使える表現」ということにポイントを置いて、基本の基本の英会話を発信したいと思います。
今回は「近況を尋ねられた時の表現」!
今回は、近況について尋ねる場合と、尋ねられた場合の表現についてお話します。
皆さんは、学校でも職場でも先生や同僚、上司から「最近、調子はどう?」「元気にしてる?」など挨拶がわりに声をかけられることも多いと思います。
その反対に、相手の体調も含めて気遣う言葉をかけたいな、と思うことも多いでしょう。
その時、どのような表現方法があるでしょうか?

教科書のお馴染みのフレーズ
まず日本人に「調子はどう?」と聞くと、たとえ調子が悪そうでも、条件反射的に「元気です」と返す人が多いということはよく聞く話です。
How are you?
—I’m fine, thank you. And you?
この昔からの教科書によく出てくるお馴染みのフレーズが原因かもしれませんね。

でも、本当に皆が毎回 ’How are you?’, ‘I’m fine’ なのでしょうか?
調子が悪いこともあるし、ワンパターンではない表現で尋ねたり、返答したいって思いますよね?
そういう時にどういう表現があるのでしょうか?
いくつかご紹介します。
近況を尋ねる表現
近況を尋ねる表現
例えば、日常のシーンで、学校や職場で「最近調子はどうですか?」「元気ですか?」と声をかけたい時、あの “How are you?” 以外でどういう表現があるでしょうか。
・How are you these days?
・How are you doing these days?
・How’s it going?
・How’s everything?
・How are things with you?
すべて近況を尋ねるフレーズで、これならすぐに使えそうですね。
気づかれた方がいるかもしれませんが、同じ近況を訪ねる表現でも How are you? と How are you doing? には、ちょっとしたニュアンスの違いがあります。
How are you? は、 現在の瞬間の状態を限定して尋ねるもので、「今どうですか?=元気?」という意味が含まれます。

一方、How are you doing? は、現在進行形を使っているので、今この瞬間というだけでなく、継続中の現在を言っています。
ちょっとした先や過去を踏まえて(時間は継続しているので)状況を尋ねる意味を含んでいます。
「最近どのようにしている?=元気にやっている?」などのニュアンスが含まれ、「How are you?(瞬間の元気)」より、少しの気遣いを含んでいる表現ともいえます。
その時の皆さんの心情や状況によって違った表現で使えるわけです。

カジュアルな表現
さらにもっと、カジュアルな関係の友人同士なら、「元気?」「最近どう?」「変わりない?」というニュアンスで言いたい時は、
・ What’s Up?
・ What’s new?
などの表現を使ってみてもいいかもしれません。
映画やドラマなどでよく出てくる表現です。小慣れた印象がありますよね。

また、相手自身の調子以外のことを尋ねる時でもこの応用が利きます。
・How’s school/ work?
・How’s your family?
・How are your studies going?(あなたの勉強はどのように進んでいますか?=勉強は順調ですか?)
例えば、「学校はどう?」「仕事はどう?」「家族はどう?」「勉強は順調ですか?」と、話題のきっかけづくりになります。
会話の間が持たない!!という時は、こういうフレーズを使ってみてはいかがでしょうか。
いろいろと単語を変えてみれば会話のきっかけを作ることができる表現です。

元気です!のさまざまな表現
さて、反対に尋ねられた場合はどのように返答したらいいでしょうか?
“I’m fine.” のワンパターンからは脱却したいところです。
実は「元気です」という表現にもいろいろあります。
・I am OK,
・No Complaints.
・Couldn’t be better. (これ以上ないほど良い)
・I’m doing just fine.

さらに、もう少し踏み込んで、物事自体が上手くいっていることを表現したいなら、
・Everything is going great.
・Everything is fine.
・Things are going great.
などもよく使われているフレーズです。
「今、絶好調!」という時に、使ってみると相手も興味を持って話に乗ってくるかもしれません。

まぁまぁです~のさまざまな表現
では反対に、調子が今ひとつの時もあるでしょう。
その場合にはどういう表現があるでしょうか。
・So‐so. (まあ、まあです)
・Same as always.(いつもどおりで同じ=特にかわったこともないです)
・Nothing Special(特別なことはない=特に何もかわりありません)
悪くもなく、良くもない時は、これらの表現を使ってみてもいいでしょう。

いまいち!のさまざまな表現
そして、調子が本当に悪い場合などは、
・Not good. (’ Bad !! ’と直接的な単語を使わないところがポイントです)
・Not so well.
・I’m not so good.
・I feel terrible. (今日は最悪です)

・I’m worn out.(疲れ切っています)
※wear out で擦り切れている、摩滅する、使い古すなどの意味があり、擦り切れている=疲れきっているという意味を表しています。
・I’m keeping myself busy. (最近忙しいです)
※直訳すれば、いそがしい自分自身を保っている、というところでしょうか。
・I don’t have a moment to spare.(目が回るほど超忙しいです)
※to spareは時間を割く、与える、余分のという意味があります。「一瞬の時間も割けない=超忙しい」という意味を含んでいます。

元気にしてた?の表現と返答
最後によく使うフレーズに”How have you been?”, ”How have you been doing?”という表現があります。
現在完了形を使っていますが、例えば、「(最後に会った日から」今まで元気にしてた?」「(最後に会った日から)どうしていた?」という、ある過去の時点から現在までのニュアンスを含んでいます。
なので、どちらかと言えば、しばらく振りに会った人に使われる表現と言えます。

現在完了形を使うことで、最後に会った時から現在までに、相手が経験した/ていることを聞いている意味が含まれます。
主として相手の最近の調子などを尋ねるフレーズですが、実際はもっと広義的に、仕事の状態や生活環境の変化などについても尋ねる意味あいが、含まれていることもあります。
ですから、その返答も、
・I ‘ve been fine.(元気にしてたよ)
・I’ve been keeping myself busy.(忙しくしていたよ)
・I’ve been traveling a lot lately.(最近はよく旅行をしていたよ)
など、ちょっとした近況を加えてもよいと思います。
まとめ
「元気ですか?」というフレーズ一つとっても、さまざまな表現があり、また現在進行形や完了形を使うことで、相手のある期間から今現在までのことを思いやるニュアンスまで含むことができます。
ぜひ、明日会うご友人や仲間、または、久しく会う人に声をかけて、話すきっかけとして試してみましょう!

また、返答がいつもワンパターンになってしまう方も、自身の今の調子に合わせて、いろんな表現で返してみてはいかがでしょうか?