基本の基本の英会話【感謝を表す言葉編】

英語学習
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留学を決意する理由は人それぞれだと思いますが、やはり大前提として皆さんが目的とするのは「世界共通語である英語を身につけたい!」ではないでしょうか?

このシリーズでは「留学先で自信をもって使える表現」ということにポイントを置いて、基本の基本の英会話を発信したいと思います。

今回は「感謝を表す言葉」です。

人に何かをしてもらった時や、助けてもらった時は、その相手に向かって「ありがとうございます」という感謝の言葉を伝えると思います。

海外に行くとよく感謝の言葉を耳にすると思いますし、また反対に感謝を伝える機会も多くなると思います。

今回は感謝を伝える言葉、フレーズをいくつかご紹介したいと思います。

Thank you +α

感謝の言葉というと、まずは”Thank you very much.”というフレーズが一般的なのではないでしょうか?

しかし、その時の状況やご自身の心情によっては、もっと感謝の気持ちをいろんな表現で伝えられたらいいですよね。

実は、感謝の表現も、その状況によっていろんな伝え方があります。

・I thank you for your kindness / Thank you for your kindness.
 (ご親切にありがとうございます)
・Thank you for your advice.
 (アドバイスをありがとうございます)

thank(動詞)、thanks(複数形で感謝、謝辞)は、親しい間柄の友人や家族にも使えますし、目上の人であっても状況によっては使える便利な語です。

ポイントとしては、「thank」は「人」に感謝をする語なので、必ず後ろにyouなどの「人」が付きます。

さらに具体的に感謝の「理由/内容」を明らかにしたいなら、必ず「for +理由/内容」をつけましょう。

forの後ろを変えればとても使えるフレーズです。

例文でいうなら、だれかに親切にしてもらったり、アドバイスをもらったときに使えますね。

丁寧な感謝の表現

・I appreciate your kindness.
 (ご親切を感謝いたします/ありがとうございます)

appreciate(動詞), appreciation(名詞)は、thank(動詞)、thanks(複数形で感謝、謝辞)よりも丁寧な語になります。

ちなみに「appreciate 」は「物事や行為」に対して感謝をする語なので、後ろには人はつかず、「物事・行為」がつきます。

こちらのappreciateにはもともと「真価を認める、認識する」という意味がありますが、「感謝」の意味で用いられる場合は、「与えてくれた行為や物の価値を認めます」という意味から派生して「~に感謝する」という意味になったと考えられます。

「thank you」よりも、丁寧でフォーマルな表現といえます。

日常でのご友人同士の会話の中では「Thank」のほうが硬くなく自然な表現かと思います。

恩にきるよ

・I owe you one.
 (助かりました、ありがとうございます)

この表現も日本語でいう「ありがとうございます」という感謝の意が含まれて、よく使われる表現です。

訳すと「私はあなたに一つ借りをつくりました」という意味なので、誰かから好意で何かをしてもらったときに「あなたに借りができちゃったな、恩にきるよ、ありがとう。」という気持ちが含まれ、遠回しに感謝の気持ちを表す意味になります。

このoweはお金の貸し借りにも使われる語なので、間違わないように使いましょう。

カジュアルな感謝の表現

・Thanks a lot./ a million.
 (本当にありがとう!!)

イメージとしてはたくさんの感謝、百万の感謝、無数の感謝という状態なので、感謝の感情を大きく伝えたいときに使ってみるのはいかがでしょうか?

ただし、この「Thanks」は「Thank you」をさらにカジュアルにした表現なので、初対面の人や目上の人などに、いきなり使うのは控えたほうがいいでしょう。

海外のTVドラマや映画ではよく使われているフレーズです。

より丁寧な感謝の表現

さて、大きく4つの「感謝」を表す表現をご紹介しましたが、その他にはappreciate と同じように感謝の気持ちを、「より丁寧に」伝えることができる一般的な語として、’grateful‘と’thankful’についてお話します。

ご友人同士の中で普段使うには畏(かしこ)まったニュアンスで、少々違和感があるかもしれません。

・I am grateful (to you) for your support.
 (あなたの支援に感謝します)
・I am grateful for what you did.
 (あなたがしてくれたことに感謝しています)

・I am thankful to you for your present.
 (プレゼントをいただきありがとうございます)
・I am thankful to you for all you have done for me.
 (あなたが私のためにしてくれたすべてに関して感謝しています)

gratefulとthankfulは、どちらも形容詞で「感謝している」という意味を含んだ言葉です。

これらの言葉に大きな違いはないと言われていますが、厳密にはニュアンスの違いはあります。

gratefulは、誰かにしてもらったことや、行為などに対して、「その相手に感謝する」を表す際に使われる語です。

日本語で「恩を感じる、恩に着る」と考えたほうがわかりやすいかもしれません。

※be grateful (to….)for ~to+人、forの次には感謝の理由/内容をつけます。

thankfulは、自然発生的に何か起こったことや、悪いこと(病気や災害など)が起こらなかったことに対して、その恵まれた環境や幸運に感謝し、嬉しく思う状況の際に使われることが多いようです。

*be thankful to….for ~でto +人、for +理由/内容をつけます。

どの表現も感謝の気持ちを表している言葉になりますが、その時の周りのシチュエーションや皆さんの心情に合わせて、使う表現を変えて使ってみましょう。

九死に一生の感謝!

ちなみに、本当に命や人生を救われた時に感謝するフレーズで、「どうお礼を言えばいいのでしょうか。感謝の言葉もありません!」という状況もあると思います。

そういう時は、

・I don’t know how to thank you.
(感謝の仕方がわかりません=どう感謝したらいいのでしょう)
・I don’t know how to express my gratitude.
(フォーマルな場合の表現)
・I can’t thank you enough.
(感謝してもしきれません=とても感謝しています。)

・I will always remember your kindness.
 (あなたの親切さをいつも覚えているでしょう=この御恩は一生忘れません)
・I’ll never forget what you’ve done for me.
 (あなたがしてくれたことを忘れることはないでしょう=この御恩は一生忘れません)

など、感謝の気持ちを表現してみましょう。

感謝された時の返答表現

では反対に皆さんが第三者から感謝された際は、どのように返答を返しますか?

相手に‘Thank you very much.’と言われて、笑顔でうなずくだけ?それとも何も返答せずにその場を立ち去りますか?

それは海外では「変わった人」と思われるか、マナー違反にもなりかねません。

ここは、スマートに感謝の言葉に返事をかえしてみましょう。

一番よく耳にする表現といえば、‘you’re welcome.’ (どういたしまして)ではないでしょうか。

実は同じような意味でも、異なった返事の表現がいくつかあります。

・you’re most welcome. 
 (とんでもない/どういたしまして)
 you’re welcomeより丁寧な表現として使われます。

・Don’t worry about it.
 (それについては心配しないで=どうか気にしないでください)
・Not at all. 
 (とんでもない、構いませんよ)
 イギリスでよく耳にする表現です。’It was no trouble at all’(大したことでは全くありません)なども使われています。
 イギリス英語に興味ある方は、こちらの表現をつかって返してみてはいかがでしょうか?

・It’s my pleasure!
 (私が喜んでやったことですよ=気にしないで)
・It was nothing special. 
 (特別なことではないですよ=大したことではないですよ)
・Any time! 
 いつでも喜んでお役に立ちますよ、という意味が含まれています。
・No problem. 
 (問題ありません=大したことではないですよ)
・Don’t mention it. 
 (とんでもございません)
・Don’t make too much of it.
 (そんなに大げさに考えないでください)

「どういたしまして」という気持ちでも、様々な返事のフレーズがありますね。

使われている言葉からのニュアンスでもよくわかります。

Thank you very much. を言われた時、反射的に返事をしたいものですよね。

いろいろご自身の心情によって使い分けてみましょう!

状況に応じた返答表現

ちなみに感謝の言葉を、シチュエーションによっては、さらに丁寧で思いやりのある言葉を返したい場合もありますよね。

例えば、助けた結果が、こちらも助けてもらう結果になった時、「私のほうこそありがとうございます」と言いたい場合は、以下のフレーズで表現してみてはどうでしょうか?

・I should be the one to thank you.
 (自分こそがあなたに感謝するはずの人間です=私のほうこそお礼を言わなければなりません)

・You’re the one who should be getting the thanks.
 (あなたこそ感謝されるはずの人間です=私のほうこそお礼を言わなければなりません)

また、よくニュースやドラマなどでもよく耳にするフレーズになりますが、「(そのような状況だったら)あなたも同じことをしたでしょう」と言いたい時などは、

・You’d do the same for me.
・I know you would’ve done the same.

と表現してみると素敵ですね。

まとめ

今回は感謝を伝える言葉、フレーズをいくつかご紹介しました。

最後に、今回の表現を使ってのシチュエーションとして、

A:Thanks for your help. I owe you one.
 (手伝ってくれてありがとう。これで1つ借りができちゃったわね。)
B:No problem. Don’t worry about it!
 (大したことじゃないって。気にしないで。)
A:Thanks a lot.
 (本当にありがとう!)
B:You’re most welcome.
 (どういたしまして)
  I think that you’d do the same for me.
 (あなたも同じことをしたと思うわよ)

というのはどうでしょうか。いろいろ応用がききそうですね。

海外は”Thank you”の国が多いとよく言います。

ちょっとしたことでお互いが感謝を伝え合う、素敵なコミュニケーションだと思います。

皆さんも何かしてもらった時は、「感謝の気持ち」を、そして相手から感謝をされたら、その気持ちに返事を返せるよう、ぜひ、さまざまな表現を覚えて、実践してみてはいかがでしょうか?