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留学を決意する理由は人それぞれだと思いますが、やはり大前提として皆さんが目的とするのは「世界共通語である英語を身につけたい!」ではないでしょうか?
このシリーズでは「留学先で自信をもって使える表現」ということにポイントを置いて、基本の基本の英会話を発信したいと思います。
今回は「励ましを表す言葉・基礎編」です。
外国人の仲の良い友人が落ち込んでいる時や、悩んでいる時など、「少しでも励ましてあげたい」という気持ちになることもあると思います。
英語で励ましたり、慰めたりするというのは、意外と難しいものです。
皆さんはどういう言葉で、励ましたり、応援したりしていますか?
日本語でいうなら、「頑張れ!」や「元気を出して」などがまず一番に頭に浮かぶかもしれませんが、「頑張れ」の気持ちが込められた励ましの言葉は、状況によっても変わりますよね?
これは英語でも同じで、例えば、すでにもう十分に頑張っている人に対して、直接的に「頑張れ」と言うのは、かえって負担に思われたり、声を掛けづらい状況になったりすることもあります。
英語では、「頑張れ」=‘Just try it’, ‘Go ahead’, ‘You can do it’など様々なフレーズがありますが、様々なニュアンスの表現を使って励ますことができたら素敵ですよね。
その一例をいくつかご紹介したいと思います。
心配ないよ。
・Don’t worry.
・No need to worry.
・There’s nothing to worry about.
・It’s nothing to be worried about.
これはすべて「心配ないよ(大丈夫だよ)」という意味の表現になります。
どれもよく耳にし、使われているフレーズですし、どういう状況でも使いやすいフレーズだと思います。

ちなみに「心配する」という意味のある’worry’ですが、’ I worry about’と’ I’m worried about’の使い方に迷われたことはありませんか?
実はこの二つには若干のニュアンスの違いがあります。
◉I worry about you.
(あなたのことを(いつも、常に)心配しているよ)
◉I’m worried about you.
(あなたのことを(今)心配しているよ)
今心配している事柄については、be worried about ~を使い、常に心配している事柄(将来や健康、家族など)についてはworry about ~を使ったほうが自然であるといえるでしょう。

・Take it easy.
(心配しないで、気楽にいこう)
Take it easyは、場面を問わず相手を気遣う言葉として使うことができる便利な言葉です。
ネイティブの人たちは、人にアドバイスをする時などによく使っています。
不安や心配、イライラしている人に対して「気楽にいこう!」というニュアンスで励ましたい時にも使えます。
ドラマや映画などでもよく出てくるフレーズですね。
その他には、「ほどほどにね」というニュアンスの言葉としてもよく使います。
—What are you doing?
(何をしているの?)
—I have to finish this report by the end of today!
(今日中にこのレポート仕上げないと!!)
Otherwise, I can’t take a trip this weekend.
(さもないと、今週旅行に行けないよ!!)
—Oh, dear. But take it easy.
(おやまあ、でもほどほどにね)

例えば、怒り心頭の友人に向かって、
—What’s wrong? Are you OK?
(どうしたんだよ、大丈夫か?)
Why are you so mad?! Hey, Come on! take it easy.
(なぜ、そんなに怒っているんだよ?おいおい、落ち着けって)

というような使い方もできますね。
元気出して!
・Cheer up!
“cheer”は、いろんな意味のある語で、「元気」「声援」「励ます」などの意味を持つ語です。特に相手を応援したい時や、明るい気持ちになって欲しい時などに使えます。
・Pull yourself together!
pull yourself togetherで、気持ちをしっかり持つ、(命令形で)しっかりしろ、など叱咤激励する際に使う表現で、広義的に「気持ちをしっかりもって、頑張って」というニュアンスになります。
・Lighten up, will you?
lightenは、「明るくなる、顔・目などが晴れやかになる、輝かせる」という意味を持つ語です。
そこから“Lighten up!”で、ネガティブになっている、元気がない人に対して、「もっと元気に明るくなって」という意味が転じて、結果的に「元気を出して」、「落ち着いて」などのニュアンスで使われるようになりました。

・Come on!
‘Come on!’はいろんな場面で耳にする言葉ですが、「早く、来いよ!」という意味が学校でも学習した意味ではないでしょうか。
でもこの’Come on’は使われる状況によって、そのニュアンスが変わります。
時には、「おい、冗談はよせよ。ふざけるなよ。」というニュアンスで使いますし、「いいだろう?なんでだよ~!」と相手の背中を押すようなニュアンスでも使われます。

ドラマでも「カッモーン!」なんて、笑いながら肩をたたいて励ますシーンなど目にしたこともあるかと思います。
「おいおい、元気だせよ!」というシチュエーションでしょうか。

どちらにしても状況によって便利に使える表現です。
あなたは一人じゃない、そばにいるよ。
・I’m here for you.
・You’re not alone.
・I’ll be right by your side.
・I’ll always be there for you. (私はいつもあなたのそばにいます)
・You know I’ll always be right next to you.
これらのフレーズもよく使われる表現になりますが、「あなたのために私はここにいるよ」という意味ですが、「そばにいるよ、力になるよ、そばにいてあげるよ」という気持ちを表現したい時に使ってみてはいかがでしょうか?

とても相手との親密さが出ている表現ですね。
—I’ll be there for you if you need help.
(もしあなたが助けを必要とする場合は,私はあなたの力になるから。)
Please don’t hesitate to call me.
(遠慮しないで電話してね。)

辛いよね。無理しないで。
・You must be having a hard time.
・It must be tough.
“a hard time”=「つらい時間、大変な時間」
つまり「あなたはつらい時間を持っているに違いない」=「辛いことでしょう」という相手の気持ちを慮る(おもんばか)フレーズですね。

・Don’t give yourself a headache over it.
(そんなことで無理しないで)
“give oneself a headache over~”=「~に頭痛を起こす」という意味です。
「あなた自身に頭痛を与え過ぎないで」=「無理をしないで」というニュアンスになります。
・You need to relax. It’s not a big deal.
“a big deal”=「大きな取引、大したこと」という意味。
「あなたにはリラックスする必要がある。それは大したことではない」つまりは「無理をしないでね」というニュアンスとなります。
これらの表現も、相手の気持ちに寄り添った、思いやりが伝わる表現ですね。
まとめ
今回は「励ましを表す言葉・基礎編」をお伝えしました。
落ち込んでいる時に、共感してもらえることほど心が温かくなることはありません。
ぜひ、使ってみてはいかがでしょうか。