今回は「上手においとまするための英語表現」です。
今回は訪問先を去る際のホストとゲストがよく使う英語表現を中心にご紹介します。
意外にも去り際に、何と言ったらいいのかわからない、という人もいます。

一緒に学んでいきましょう!
帰る時間になったら・・・ゲストからのフレーズ表現
「失礼しないと、そろそろ行かないと……」
楽しいパーティーや訪問も時間がくれば、帰り支度をしなくてはなりません。
その際、言いだすタイミングを見ながらこういう表現を使ってみてはいかがでしょうか?
・I’d better go now.
・I have to go / leave now.
・I think it’s time for me to leave.
・I must be heading back.

「すみませんが、そろそろ失礼します」
・I’m afraid I have to go / leave now.
・I’m sorry but I need to go now.
・I wish I could stay longer, but it’s time for me to leave.
ただ、「帰ります」「時間なので行きます」というと、ちょっと不躾かもしれませんよね。
「もっとここに居たいけれども行かなければ・・・」という気持ちを表したいなら、前頭にI’m afraid~や、I’m sorry but~を付ければ、より丁寧な気持ちを表せます。

「そろそろ暗くなってきましたね」
その場の雰囲気で「帰ります!」というタイミングがなかなか見つからない場合、この表現を使えば「そろそろ帰る時間になったので」ということを相手に示唆できます。
・It’s dark outside.
(そろそろ暗くなってきましたね)
・It’s getting dark.
(外が暗くなってきたましたね→そろそろ帰る時間になりました)
・The sun is about to set.
(太陽が沈む頃ですね)
・It’s almost bedtime.
(そろそろ寝る時間ですよ→もうお開きにしよう)

「電車/バスが行ってしまいます」
・I should go now、Otherwise, I might miss the train.
(今出ないと、電車に乗り遅れてしまいます)
・If I don’t go now, I’ll miss the bus.
(今行かないと、バスを逃してしまいます)
【フォーマルな表現】
・If I don’t leave now, I’m afraid I won’t be able to catch the train.
(申し訳ないのですが、今出発しないと、電車に乗り遅れてしまいます)
どのフレーズも同様のニュアンスになりますが、帰る理由として、交通機関の事情を話せば、その場がシラけることなく、帰る意思を伝えることができますね。

引き留めたいと感じたら・・・ホストからのフレーズ表現
相手が「帰る」という言葉を口にしたとき、とっさに「もう?」と返答することがありますよね。
その場合は以下のような表現を使ってみてはいかがでしょうか?
「もう帰るの?」
・Already?
・You just got here.
(来て間もないというのに・・・)
・Why are you leaving so early?
(なぜそんなに早く離れようとしているの?)

「もう少しここに居たらいいのに」
・Why don’t you stay longer?
why don’t you ~はこのシリーズではよくご紹介している定型フレーズです。
何かを提案する意味がありましたが、しっかり覚えていますか?
「なぜあなたは~しないのか?」→「~した方がいいのではないか?」→「~してみてはどうですか?」と意味を変化させて考えてみましょう。
・Please stay longer!
(もう少しいてくださいよ!)
・Can’t you stay a little longer?
(もう少し長く居られませんか?→もう少しいてくださいよ)
【カジュアルな表現】
・Hang out for a few more minutes.
(もう少しいようよ)
“hang out”は、「時を過ごす、気ままに話す」という意味で、友だち同士などで良く使わる表現です。

「あと〇分だけでもいてください」
・Please stay another 10minutes here.
(もう10分だけでもいてください)
・Stick around for 30 minutes .
(30分だけでも時間をつぶしてください→数分だけでもいてください)
“stick around for~”は、「~ぶらつく、時間をつぶす」という意味の表現です。

「まだ早いですよ」
・It’s still early.
(まだ早いですよ)
・We’ve got the whole day ahead of us.
“have the whole ~ ahead of 人”は、’whole’「全部」、‘ahead of us「私たちの前にある」で、「これから」を意味します。
つまり「今日という日は始まったばかりで、今日を楽しもうよ」というニュアンスに使われます。

・The night hasn’t even begun yet.
(直訳:夜はまだ始まってさえいない→まだ早いですよ)
例えばゲストが帰る準備をしている時に、「もう少しいたらいいのに・・・」という残念な気持ちを表現できます。
見送るときのホストからのフレーズ
「来てくれてありがとうございました」
・Thanks for coming.
・Thanks for dropping by(our house).
・I really appreciate your coming over.
どれも同じニュアンスです。

一つの定型フレーズとして覚えてしまいましょう。
「今日は楽しんでいただけましたか?」
・Did you have fun?
・Did you enjoy yourself?
・Did you have a good time?

「玄関までお見送りします」
・I’ll see you to the door.
・I’ll go to the door with you.
「~によろしく伝えてね」
・Tell Shellie I said hello.
(シェリーによろしくね)
・Please give Brad my regards.
(ブラッドによろしくお伝えください。)
“give~my regards”は、「~によろしく伝えて」という意味です。
仕事関係であればこのような形式的な表現が使われたりします。

カジュアルな、友人同士ならば、regardsのかわりにloveなど使ってもいいでしょう。
「いつでも遊びに来てください」
・Please come and see me when you have time.
(お時間あったら来てくださいね→いつでも来てください)
・You’re always welcome to visit.
(直訳:あなたはいつでも訪問することを歓迎されている→いつでも来てください)
・You can come over anytime.
(あなたはいつ来ても良いですよ→いつでも来てください)

「気を付けてお帰りください」
・Please drive safely.
車で訪問したゲストに「運転気を付けて」という意味で使います。
・Have a safe trip back home.
帰宅するゲストにa safe tripという表現を使うのは、日本語で考えるとちょっと大げさに感じるかもしれませんが、海外では普通の表現として使えます。
・Please go back safely.

どれも同じニュアンスで、「気を付けてお帰りくださいね」とゲストを気遣う表現です。
まとめ
パーティ―といっても様々なものがあります。
ちょっとフォーマルなものだと表現を変えて、ホストとして相手をもてなしたり、逆にゲストとして訪問したりする際には、もてなしをスマートに受けたいものですよね。
ただ、マナーやその表現はいろいろありますが、一番はホストであれ、ゲストであれ、相手を楽しませたい、喜ばせたいという気持ちが一番大切です。
失敗を恐れず、どんどん会話を楽しんでいきましょう!