はじめに:大学中退は「終わり」ではなく「新たなスタート」
「大学を中退したら、就職できないのではないか?」
このように悩むことはありませんか?
確かに、大学を中退すると企業からのイメージが悪くなるのではないかと不安に感じるかもしれません。結論からお伝えすると、中退後に新たなキャリアを構築し、活躍している人は多くいます。
英語力を武器に外資系企業で働いたり、IT技術を身につけてWeb業界で評価されたりするなど、活躍できる業界はさまざまです。
この記事では、大学中退後の就職市場の現状を正しく理解し、国内外で活躍するための具体的な方法を紹介します。大学中退は決して「終わり」ではなく、新しい道を見つけるための「スタート」なのです。
第1章:大学中退者の就職市場における立ち位置

大学を中退した場合、就職市場では「高卒」として扱われます。例えば、4年制大学に入学し3年間在籍しても、卒業していないため最終学歴は高卒なのです。この立ち位置は、就職活動において重要なポイントになるのを認識しておきましょう。
【1-1】大学中退者の就職は本当に厳しいのか?
独立行政法人のデータによると、大学・大学院中退者が正社員として就職した割合は33.9%です。一方、大卒者の正社員就業率は69.1%であり、大きな差が見られます。
引用元:独立行政法人 労働政策研究・研修機構「大学中退者等の就労と意識に関する研究」(2015)
未就業の割合も、大学中退者は13.9%、大卒者は3.3%と、中退者の方が就職に苦戦している実態です。文部科学省のデータによると、日本の大学における中退率は約2%と、非常に少ないのも分かります。
引用元:文部科学省:「令和5年度学生の中途退学者・休学者数の調査結果について」
大学中退者が大卒と比較して差がつくポイントは、以下のとおりです。
- 最終学歴が高卒扱い
- 大卒以上が条件の企業には応募不可
- 採用担当者に与える「すぐに辞めるのでは」という悪印象
現在でも、一部の大手企業では「大卒以上」という条件で募集を行っています。しかし、近年はスキルや経験を重視する企業も増えています。
少子高齢化を背景に、多くの企業が慢性的な人材不足に陥っているため、現在の就職市場は求職者にとって有利な状況といえるでしょう。では、大卒との差は、どのようにカバーすればよいのでしょうか?それには、5つの方法があります。
【大卒との差をカバーする方法】
①実務に役立つ資格の取得
(簿記、IT関連資格など)
②即戦力となるスキルの習得
(語学力、PCスキルなど)
③中退理由を前向きに説明できるよう準備
④学歴不問の企業や、実力主義の企業への就職活動
⑤就職エージェントやハローワークなどの支援サービスを活用
上記の対策をとることで、大学中退後も就職活動を有利に進められます。
【1-2】最新の就職事情と中退者の可能性
最近の就職市場では、大学中退者にとって良い変化が起きています。選ぶ業界や就職活動をサポートしてくれるサービスを利用することで、内定率を上げられるでしょう。
大学中退者にとっての良い変化は、以下のとおりです。
【採用基準の変化】
かつてはどのような大学を卒業したかが重要で、1つのステータスでもありました。しかし現在は能力や人柄を見る企業が増えており、学歴だけで判断される市場ではありません。
【学歴よりも実力主義】
特にIT関係やベンチャー企業では、大卒であるかどうかよりも「どのようなスキルがあるか」が大事です。プログラミングができたり、デザインが上手であったりすれば、学歴に関係なく採用される可能性が高くなります。
【人材不足の業界拡大】
建設業やIT業界、介護業界など人手が足りない業界では、学歴よりも「やる気があるか」が重視されます。
【中退者向けの就職サポートの充実】
中退者向けの転職エージェントが増えており、専門的なアドバイスを受けられるサービスが充実してきています。中退者ならではの悩みに対するサポートを受けられるため、効率良く就職活動を進められるでしょう。
【多様なキャリアパスの拡大】
会社員以外にも、フリーランスとして個人で仕事を請け負ったり、起業したりする選択肢もあります。パソコンや専門スキルがあれば、自分の好きな時間や場所で働けます。
このように、「大学を出ていないといけない」といった考え方は変わりつつあり、中退者にも新しいチャンスが生まれています。自分の得意なことや好きなことを見つけ、必要なスキルを身につければ、活躍の場が広がるでしょう。
第2章:大学中退者が目指せる業界・職種

【2-1】中退者が活躍しやすい業界とは?
大学を中退しても、活躍できる業界は数多くあります。特に、次に紹介する4つの業界では、学歴よりもスキルや意欲が重視される傾向にあります。
【IT・Web業界】
IT業界はプログラミングやデザインスキルがあれば、多くの場合学歴は不問です。近年は人材不足から、未経験者でも積極的に採用しています。
将来性も高く、デジタル技術の需要は今後も増え続けるでしょう。パソコンやAIツールを普段から使う人にもおすすめです。
【接客・観光業界】
英語スキルがあれば、日本を訪れる観光客向けの「インバウンド需要」で活躍できるでしょう。観光地のホテルやレストラン、旅行代理店などでは、外国人客への対応や、高いコミュニケーション能力を持つ人材が求められています。
【クリエイティブ業界】
SNSマーケティング、動画編集、デザイン分野では学歴よりもポートフォリオや実績が大切です。自分の作品を魅力的にみせられる力があれば、大いに評価されます。
【海外就職】
日本の学歴に関係なく、語学力とスキルで挑戦できます。グローバル市場では多くの企業が、学歴よりも実務能力や語学力を重視して求職者を評価します。
【2-2】中退者が強みを活かせる職種
では、「自分の強みを活かす」という視点で中退者が目指せる職種にはそのようなものがあるでしょうか?興味や自信のある分野から、やってみたい仕事を目標にすると高い意欲を維持できるかもしれません。
【英語力を活かせる仕事】
・貿易関連の業務
・観光業界のスタッフ
・翻訳や通訳
・外資系企業の社員
英語力があれば、さまざまな業界で重宝されます。特に海外とのやり取りが多い企業では、コミュニケーション能力が大きな武器になります。
【手に職をつけられる仕事】
・プログラマー
・Webデザイナー
・動画編集者
これらの職種は独学でもスキルを習得でき、実力があれば学歴に関係なく評価される点が魅力です。
【実力勝負できる仕事】
・営業職
・スタートアップの広報・マーケティング
・カスタマーサポート
接客などが好きな人に向いています。成果が見えやすく、実績を積むとキャリアアップも可能です。
第3章:大学中退者が就職を成功させる5つのポイント

1.就職に向け早めに行動を開始する
大学中退後、就職活動を始めるまでの空白期間が長くなると、「将来を考えていない」など、企業からマイナスイメージを持たれやすくなります。中退を決めたら、できるだけ早く就職活動を始めるのがおすすめです。
空白期間が短いほど内定率も上がるため、計画的に活動を進め、就職のタイミングを逃さないようにしましょう。
2.正社員で就職する理由を判明させる
なぜ正社員として働きたいのか、その理由を明確にしておくことが大切です。「安定したいから」ではなく、「この業界でスキルを磨き、人に役立つ仕事をしたい」など、具体的な目標があると面接でも好印象を与えられます。
理由を明確にしておくことで、熱意を伝えられたり、モチベーションを上げたりする効果があります。まずは、自分自身と向き合ってみましょう。
3.企業をリサーチして離職リスクを減らす
就職先を選ぶ際は、前もって企業の文化や働き方のリサーチが必要です。自分に合わない環境だと、早期離職につながる可能性があります。口コミサイトや企業説明会を活用し、企業とのミスマッチを防ぎましょう。
4.就職が有利になるスキルを取得する
パソコンスキルや語学力など、仕事に役立つスキルを身につけておくと就職活動で有利になります。特に資格があると客観的な評価材料になるため、積極的に取得してみてください。
5.スムーズに就職できるエージェントを活用する
就職エージェントは、大学中退者の就職活動をあらゆる面でサポートしてくれます。履歴書の書き方や面接対策など、一人では気づかないポイントもアドバイスしてもらえるため、積極的に活用しましょう。
第4章:スキルを身につけるための方法と成功事例

【4-1】中退からの就職にはスキルを身につけることがカギ
企業が大学中退者に求めるのは「即戦力」です。学歴がなくても、実務で役立つスキルがあれば採用される確率は上がります。
英語力だけでなく、ビジネススキルやデジタルスキルもあわせて持っていると、他の応募者との差別化が図れます。例えば「英語+マーケティング」や「英語+プログラミング」など、複数のスキルを持つことで、就職の可能性が高まるでしょう。
【4-2】TBLで身につけられる実践的なスキル
東京ビジネス外語カレッジ(TBL)では、就職後に即戦力となれるスキルを習得できます。
【グローバルビジネススキル】
海外でも通用するビジネス英語や異文化理解を学べます。論理的思考力や感性を磨き続けることで、自己表現力を高められるでしょう。
【英語でのコミュニケーション能力】
仕事で使える英語力を鍛えられます。日常会話だけでなく、ビジネスシーンで必要な表現や交渉術も学べます。高度な語学力を身につければ、発想力も養われ、自分のアイデアを明確に伝えられるようになります。
【ビジネスマナー・マーケティングスキル】
日本国内、海外問わず活かせるビジネススキルを習得できます。社会人としての基本から、専門的なマーケティング知識まで幅広く学べます。今後のデジタルビジネスにおいて、自分の役割を見つけられるでしょう。
【クリエイティブスキル】
SNS運用・動画編集など、トレンドを押さえた仕事に繋がるスキルを身につけられます。デジタルマーケティングの基礎から応用まで学べるため、就職に有利です。
【4-3】キャリアをサポートするTBLのコース紹介
TBLには、目標に合わせた多様なコースがあります。コースに沿って学ぶことで、自分の可能性を広げ、市場で求められる人材を目指せます。
【グローバルビジネス コース】
英語とビジネススキルを同時に学べるコースです。外資系企業や商社、海外営業などを目指す人に最適です。
【ホスピタリティ・ビジネス コース】
観光・ホテル業界で活かせる接客英語やビジネスマナーを学べます。増加する外国人観光客に対応できるスキルが身につくことで、国際的な活躍が期待できます。
【デジタル・ビジネス コース】
これからの社会に不可欠なデジタルトランスフォーメーション(DX)に関する知識を深め、ITがビジネスにどのように影響しているかを理解し、将来の展望を描く力を育みます。
TBLでは、大学中退者でもキャリアを築くための「実践的なスキル」を身につけられます。
【まとめ】大学中退からのキャリアは、自分次第で切り開ける!
大学中退でも、スキルを身につければ就職は十分可能です。英語力やビジネススキルを身につけることで、国内外で活躍できる選択肢が広がります。大学中退は「失敗」ではなく、新しい道を切り開く「チャンス」です。
TBLのようなサポート体制が整った専門学校で学べば、自分の未来を切り拓く第一歩を踏み出せます。まずは自分が興味のある分野や強みを見つけ、それを伸ばすための行動を起こししましょう。あなたの新しいキャリアは、今日から始まります。