今回は「電話でコミュニケーション—とっさのトラブル対応編②」です。
今回は、かけた時間や通信状況の不具合などに関するとっさのトラブル対応編です!

適切でない時に電話をしてしまった時
緊急の連絡の際は、時間を気にする余裕もないことってありますよね。
もしくは「申し訳ないな」と思いつつも電話をしなければならない時もあります。
その場合でも一言付け加えることで、印象が違います。
「早朝/夜分に電話してすみません」
・I’m sorry to call you so late.
(夜分遅く申し訳ございません。)
・I hate to disturb you this late.
(この夜分にあなたの邪魔をすることを好みません→夜分申し訳ありません。)
“disturb”は、「邪魔をする、妨害する」という意味です。

・I’m sorry to call (you) so early.
(こんなに朝早くに連絡してすみません。)
・Is this too early?
(電話、早すぎたでしょうか?)
英語の電話に慣れない間は、用件だけを伝えることに一生懸命になってしまいがちです。
ただ、早朝や夜分にかける電話の場合は、マナーとして覚えておくとよいフレーズですね。
「もう一度かけなおします」
電話をした際、明らかに受け手が忙しくしている場合や、手が離せない場合などは、ちょっとした気遣いを見せれば、掛け手の印象もアップしますよね。
意外とビジネスシーンだけでなく日常生活でも応用が利くフレーズです。
・Should I call you back another time?
(私は他の時間に掛けなおすべきでしょうか?→もう一度掛け直しをしましょうか?)

・Would you like me to call you again some other time?
(もう一度別の時間に掛け直しした方がよいでしょうかね?)
このシリーズで何度もご紹介したWould you like me to~ですが、このケースでも使えますね。
・I’ll call you back later.
(あとで掛け直ししましょう)
「いつ掛けたらいいでしょうか?」
掛けた時に話せない場合は、いつ掛けたら都合がいいのか、ということも聞いてみるといいでしょう。
・When is a good time for you?
(直訳:あなたにとって良い時間はいつですか?→いつ掛けたらいいでしょうか?)
・When is the best time for me to call you?
(直訳:あなたに電話するのはいつが一番良い時間ですか?→いつ掛けたらいいですか?)

話の状態がトラブルになった時
通話中に電話の回線が混線したり、声が聞こえづらかったり、雑音がまざったり、特に海外からの電話など、トラブルになりやすい時もあります。
その状況を相手側に伝えるためにはどういう表現があるでしょうか?
「聞こえてますか?」
・Do you hear me clearly?
(ちゃんと聞こえてますか?)
・Can you hear me?
(聞こえる?)

Can you~?は何度も説明していますが、言い方としてはカジュアルな印象を相手に与える表現です。
話者の相手との関係性で使い分けましょう。
「よく聞こえません」
・I can’t hear what you’re saying.
(よく聞こえません)
・Your voice goes on and off.
(あなたの声が聞こえたり、聞こえなかったりします→よく聞こえない)
“on and off”は、オンオフと日本語でも言いますが、あることが不規則にオンオフを継続する場合に使います。
・Your voice is not clear.
(あなたの声はクリアではありません)

「混線しているようです」
・There’s some interference on the line.
(混線しているようです)
interference:混線 を意味します。
直訳すると「電話上でいくらかの混線があります」となり、転じて「混線しているようです」となります。
・I guess the lines are crossed.
(電話がクロス→混線しているようです)

「雑音がひどいようです」
・I’m getting a lot of static.
(雑音がひどいですね)
“static”は、「雑音」という意味です。
直訳すると「私はたくさんの雑音を得ています」となり、それが転じて「雑音がひどい」となります。
・The line’s very noisy.
(電話回線がとてもうるさいです→雑音がひどいです)

・What a noisy line!!
「なんて雑音だ!」くらいのカジュアルな印象です。
ビジネスシーンではあまり使わない方がいい表現です。
「電話がおかしいみたいです」
・There must be something wrong with my phone.
(私の電話がおかしいようです)
・My phone’s not working right.
(私の電話がおかしいみたいです)
直訳では、「私の電話は正しく動いていません」となりますが、転じて「私の電話のほうがおかしい」というニュアンスになります。

これまでの表現での英会話例
ここまでの表現を会話で使ってみましょう。
A: Hello, this is Taro Yamada speaking. Is this John?
(もしもし、タロウだけど、ジョンかい?)
B: Yes, Speaking.
(ああ、そうだよ。)
A: I am sorry to call you so early. Is this a good time to talk ?
(こんなに早朝にごめん。今話しても大丈夫?)
B: No problem. But actually, I hardly have time to talk to you now.
(ああ、(電話は)大丈夫だよ。でも今ゆっくり話す時間がないんだ。)
A: I see. OK. Then, I’ll call you back later.
(なるほど、じゃあ、後で掛けなおすよ)
B: It would be helpful for me.
(助かるよ)
A: ——————– you?
(———————-?)
B: I can’t hear what you’re saying.
(よく聞こえないんだけど)
A: Oh. Can you hear me?
(聞こえる?)
B: Yes, I can now.
(ああ、いま聞こえるよ)
A: When is a good time for you?
(いつ掛けなおそうか?)
B: Please call me back in two hours.
(2時間後に掛けなおしてくれる?)
A: Ok, I’ll talk to you later.
(じゃあ、またあとでね)

まとめ
電話にまつわる英語表現はこれだけではありませんが、いろんなシチュエーションで英語で対応していけるように、多くのフレーズを覚えて実践するしかありません。
英語の電話を受ける、掛けることがある方は、積極的に使っていきましょう!