皆さん、こんにちは。
あっと言う間に12月に入り、あと数週間で今年も終わってしまいますね。
年末も押し迫ったこの時期、年末年始の計画は立てられましたか?
今年もコロナの影響がまだあり、年末年始は去年と同じように、自宅で静かに過ごそうかなと考え中です…。

英語圏の国の多くは、日本ほどに新年が特別なものとしては考えられていないように思いますし、クリスマス期間のほうが重要だろうと想像はつきます。
しかしそうは言っても、新しい年を迎えるにあたり、留学先の国々はそんな風に年越しを過ごすのか興味深いところです。
ということで、今回は、北半球の留学先で代表的な国の年越しについて、少し覗いてみましょう。

アメリカの年越し

アメリカの年越しというと、一番に思い浮かぶのはN.Yタイムズスクエアのカウントダウンではないでしょうか。
でもそこに集う人たちの多くは、国内外からの観光客だということをよく聞きます。

では地元のアメリカ人たちはどのように過ごしているかというと、アメリカでは、日本の大晦日の前日30日や大晦日31日は公休ではないので、クリスマス期間のように休むところは少なく、新年の1月1日もその1日だけしか休みがありません。
アメリカでは新年よりも、11月下旬のThanksgiving(感謝祭)から、クリスマスが終わるまでが、日本の年末年始に近い雰囲気になり、それを過ぎれば、日常の生活に戻っていくようです。
もちろん、大晦日であるニューイヤーイブには、各地でカウントダウンのパーティが開催されています。

日本でも最近は自宅で過ごすより、家族や友人とカウントダウンに参加したりする人が増えてきましたが、アメリカでも、夜の街へ繰り出して大勢の人と一緒に賑やかに新年を祝うようです。
そして年が明けると、私たちもよくテレビのニュースで見かける光景として、あちこちで、側にいる人とハグやキスをしたりします。
そうするとその年は、ハッピーに過ごせるということが信じられているようです。
(最近は他人へのセクハラ行為になりそうなので控える人々が多くなったと思いますが……)
その他には、打ち上げ花火やライブなどの、夜通しのイベントで遅くまで盛り上がるようです。

また、アメリカ自体が広大な国なので、地域によっては新年に食べる料理が南部地域には存在したりします。
ホッピンジョン(Hoppin’ John)と呼ばれ、表面に黒い点のある豆「ブラック・アイド・ピー(black eyed peas)」と米、ベーコンや玉ねぎを炊いた料理です。

お正月にホッピンジョンを食べる理由には「豆がコインに似ていて金運が上がる」とか、「新年にしっかり食べることで1年間健康に過ごせる」等諸説あるそうですよ。

イギリスの年越し

イギリスでも、クリスマスと違って新年は、友人たちと過ごす人たちが多いようです。
テレビでよく見るのはやはり、新年のカウントダウンとして、午前0時のビッグベンの鐘とともに、ロンドンアイ(大きな観覧車)周辺での花火大会の開催でしょうか。
ここでも国内外の観光客でその周辺は当日とても混み合うので、地元のロンドン市民は見に行かないということもよく聞きます。

ちなみにビッグベンは、2017年からずっと修復工事をしていましたが、今年やっと工事が完了。
改修費用は8000万ポンド(約132億円)にもなったそうです!

イギリス人は1年のメインイベントのクリスマスが終わってしまうと、新年に向けての特別な準備などはしません。
大晦日の31日夕方から新年にかけて、若い人たちやカップルは友達同士などと集まって夜通しのパーティを盛大にしたりすることが多いようです。

また、そこでは日本のおせち料理のように 決まった料理を食べることはなく、よく見かけるのはビュッフェスタイルでワイワイ食事を楽しんだりしています。
新年が明けた次の日からは、熱が冷めるように普通の食事に変わりますので、そこは日本とは異なる点かもしれませんね。

ただ、イギリス・ロンドンで新年早々、毎年開催されるLondon’s New Year’s Day Parade(LNYDP)というビッグイベントがあります。
その年のテーマに合わせて、現代的で派手なパレードが行われます。
観覧は無料ですし、パレードのルート上ならどこから観覧してもいいので、沿道には毎年多くの人がこのパレードを観覧します。

観覧者数は数十万人に上り、その様子はTV番組で中継もされます。
新年に行われるパレードの規模としては世界一かもしれませんね。
多くの人が参加して作り上げるパレードは圧巻です。
オンライン配信もされるそうなので、イギリス留学に興味のある方はオンラインで体感してみてはいかがでしょうか?
カナダの年越し

カナダの年末年始はどうなのでしょうか?
カナダもどちらかと言えば、新年は友人か、もしくはカップルで過ごすイベントの日という意味が近いかもしれません。
日本のお正月は家族で過ごすというのが一般的ですが、カナダでは新年を家族で過ごす、祝うという優先度はそこまで高くないかもしれません。
カナダの大晦日31日から元旦の1日にかけては、他の英語圏の国と同様に、多くはディナーやホームパーティ、成人になっていればクラブやバー、パブに行って思い思いにカウントダウンに参加したりするようです。

新年に大掛かりなパレードなどはありませんが、カナダは移民たちが多く居住する国なので、移民たちの風習絡みでパレードが行われたりします。
例えば、2月の「春節」と呼ばれる中国のお正月に、中国人たちが多く居住するバンクーバーでは、Vancouver Chinese New Year Paradeが開催されます。

カナダの新年最初の大イベントとして大いに毎年盛り上がります。
街は華やかな中国の代表色の紅を基調にした飾りつけがその雰囲気を盛り上げ、パレードでは中国獅子も登場し、とても賑やかです。

毎年、テレビなどのメディアでも、春節を祝うイベントや情報を伝え、多くの人が楽しんでいます。
まとめ
欧米圏では、年末年始は日本のお正月のように家族でゆっくりと過ごすというよりも、カウントダウンパーティーや花火、パレードなどのイベントで盛大に新年を迎えます。
チャンスがあれば、その輪に参加し、思いっきり新年に盛り上がりたいですね。
日本ではクリスマスが終わるとすぐにツリーを片付け、お正月の飾りつけをしますが、欧米ではクリスマスツリーもそのままで年を越します。

日本と欧米の年末年始の文化の違いは色々あって、面白いですね。
次回は、常夏の年末年始、南半球の国々の年越しの様子についてお伝えします!